2018年になりました。
フランスより1700年も前からワイン造りを行っていた、ブルガリアの可能性に目をつけたナイペルグ伯爵が、土壌や気候等の環境をはじめ綿密な調査を行い、素晴らしいワインが造れる可能性を確信。
2001年より畑仕事から醸造のすべてにおいてナイペルグ伯爵がボルドーにおけるワイン造りと同様の哲学をもって手がけたワインがエニーラです。
メルローやシラー等のブレンド。収穫された葡萄は除梗後、2度にわたる厳しい選果を行ないます。
ラ・モンドットを初めとするナイペルグ伯爵のワインがそうであるようにエニーラも葡萄のダメージを最低限に抑える為にポンプを使わず、ベルトコンベアで発酵用のコンクリート・タンクに入れられます。
キュヴェゾンもナイペルグ伯爵を象徴する低温浸漬と醗酵を併せて30日間行います。
そして旧フレンチ・バリックにてMLF後、9ヶ月間の熟成を行ないます。
[テイスティング・ノート]
まろやかで甘やかな赤い果実の香りが印象的です。
チョコレートやココアのような香りも感じられます。
口に含むとトロリとしていてエキス分が非常に高く、甘やかで、果実味がしっかりとしています。同時に綺麗な酸味と丸みのある練れたタンニンがあります。
果実味・酸味・タンニンのバランスが高いレベルで調和しており、この価格とは思えないほど洗練された味わいでありながら、同時に近づきやすい味わいに仕上がっております。
機械に頼っては造り得ない丁寧な味わいはブルガリアだから可能な人件費の安さの賜物です。
(1人あたりのGDPがフランスは33,188ドルに対しブルガリアは1/4以下の7,600ドル)
お客様の声(2021/08 batten様)
緯度はサン=テミリオンやトスカーナと同じくらい。
黒海よりは離れてるから暑すぎることも無いのかな。
265haの畑ではフランスワインの品種を栽培し、基本フリーランのジュースで仕込をするから贅沢だ。
人件費がボルドーの1/10なんでフル手積みに細かな除梗や選果が出来るのだろうね。
日本の某ワイナリーは南米からタンクで濃縮ジュースやワインを仕入れて…だから。
1杯目から唸る、う~ん、マイウ~。
目つぶって飲んだら南風吹くサン=テミリオンのヤングだ。
メルロに嫌いなシラー混じりの仕込みなんだが大丈夫、ボルドーの上級品みたいで美味しい。
甘露で香り豊かなワインなのだが、上品な味わいも素晴らしいと思う。
当たりのドンピシャリ、四の五の言わずに飲む1本です。