大変コストが掛かったワインで、良い品、あとは好みの問題だけです。
ロワール河レイヨン渓谷独特の風光明媚な場所に28haの畑を所有するシャトー。すべてが自然に、そして未来永劫へ引き継ぐために、余計なことをしないのがモットー。
人為的なオーク樽においては、アリエ、トロンセの森等から最上級品を選んでいます。
樹齢45年のカベルネフラン100%。大樽で発酵した後も同じ大樽に戻され1年以上熟成。
お客様の声(2025/01 NICMANIA様)
初日は腐葉土のような陰性の香りが優勢かつタンニンが暴れていて不機嫌。
2日目になると香りが安定し、タンニンが良く溶け込んで本調子。
色は濃いめながら透明感のあるガーネット。
香りは陰性。どこか杏仁豆腐っぽくクリーミーで、やや透明感がある。
その奥にチャーミングなイチゴジャムのようなキュートな甘い香り。グラスの縁からは塩っ気。
カシス、アメリカンチェリー、プルーン、インク、鉛筆、パプリカ(青臭くはない)、甘草、アニス。
味はボルドー顔負けの絶妙なバランス感。
14%だけあって濃く飲み応えがある。しかし一方でクリーンな味わい。
柔らかでな甘さ、キュートな酸が豊富。味の成分は濃い年のクラシカルなブルゴーニュっぽい。
舌触りはとても滑らか。濃いと感じるかクリーンと感じるかは味わう角度による。表情の多い味わい。
余韻はプルーン、アメリカンチェリー、パプリカ。
ミルクチョコレートっぽさを伴って最後はフレッシュに巨峰のようなフレッシュな果実香が長く続く。
2日目以降はになるとアニス香が溶け込んでインクっぽさが少し加わるものの、他の印象は初日から一貫している。
4日目でボトルアップするまで機嫌が良く、とても面白く安定したワインだった。
試飲しました(2024/12/16)
苦手なピーマン臭さはゼロ!
今は売り切れたボルドーの「ピトレイ15(カベフラ100%)」に極めて似ています。
こちらの方がよりタンニンが細かくシルキーで、少しだけ酸が多い位の差です。
相当にハイレベルなワインでRWG評価だと89以上は間違いなさそう。
都合5日間のんだが落ちる気配は感じなく、赤も長持ちみたい。
ピノの様な化粧香が生じないなだけが残念というか品種、テロワールなのだろうが、ワインとしては極めて精緻に作られていると思う。