メルロー52%、シラー26%、プティヴェルド14%、カベルネソーヴィニヨン8%。
フランスより1700年も前からワイン造りを行っていた、ブルガリアの可能性に目をつけたナイペルグ伯爵が、土壌や気候等の環境をはじめ綿密な調査を行い、素晴らしいワインが造れる可能性を確信。
2001年より畑仕事から醸造のすべてにおいてナイペルグ伯爵がボルドーにおけるワイン造りと同様の哲学をもって手がけたワインがエニーラです。
収穫された葡萄は除梗後、2度にわたる厳しい選果を行ないます。
ラ・モンドットを初めとするナイペルグ伯爵のワインがそうであるようにエニーラも葡萄のダメージを最低限に抑える為にポンプを使わず、ベルトコンベアで発酵用のコンクリート・タンクに入れられます。
キュヴェゾンもナイペルグ伯爵を象徴する低温浸漬と醗酵を併せて30日間行います。
そして旧フレンチ・バリックにてMLF後、9ヶ月間の熟成を行ないます。
[テイスティング・ノート]
まろやかで甘やかな赤い果実の香りが印象的です。
チョコレートやココアのような香りも感じられます。
口に含むとトロリとしていてエキス分が非常に高く、甘やかで、果実味がしっかりとしています。同時に綺麗な酸味と丸みのある練れたタンニンがあります。
果実味・酸味・タンニンのバランスが高いレベルで調和しており、この価格とは思えないほど洗練された味わいでありながら、同時に近づきやすい味わいに仕上がっております。
機械に頼っては造り得ない丁寧な味わいはブルガリアだから可能な人件費の安さの賜物です。
(1人あたりのGDPがフランスは33,188ドルに対しブルガリアは1/4以下の7,600ドル)