この在庫で完売、生産もこのVTで終了しています。
ドルノンクール自身が所有している、サンテミリオンのシャトーで畑はラ・ゴムリーの傍に有り、スタッフ3名と仕事が終わった後に手入れをしている極めてパーソナルなワイン。このゾリジンは2009年が最後のVTとなりました。
試飲しました(2016/11)
今から十年位前だろうか、右岸のメルローの作り手が脚光を浴びたのは。
当然、ドゥルノンクールの注目度も今以上だったし、多分このワインのファーストVTが04でそれが来て開けた時のインパクトは、余りのパワーに戸惑う程だったが、今回は09でインポーター様が充分な時間を掛けて良い状態にして呉れたのは飲んで直ぐに解った。
勿論飲む日の昼に抜栓をしておいてから飲んだ。
これぞドルノンクールの真髄、っていえる14.5%だがシツコク無い!
黒くて冷ややかな口当たりの液体が喉を滑って胃に落ちる、って滅多に感じないワインだと再度認識した。
大袈裟かもしれないが昔2万円でオーゾンヌのオフVTが買えた頃の何本か飲んだが、同様の印象がした。もっともアチラの味わいの複雑さは半端ででは無いのだが。
翌日の土曜日ノンビリ朝飯食べてたら、師匠が届け物に来たので飲んで貰ったが一口でウッ・・って反応、良かったみたい。
極め付けは四日目、最後の一杯です。
不思議に濃いのにオリが在りません。全て溶け込んでいた状態だったのか、それにしても凄まじい凝縮ですが、収斂感は殆どないのです!
甘く無い養命酒、って言てもイイかな。
どんでもなく複雑な味わいで、遥かに高価な右岸のワインの味です。
それにしてもボルドーのワインの評価と価格ってもう滅茶苦茶だと思いませんか?
専用の畑で作られるセカンドワインが2万って、・・・そんなの飲むならコレの方が遥かに心が篭った、しかもハイレベルです。
これから10年間は楽しく飲めるワインですよ。
但し、このプロジェクトは09で畑を返還した事により終了。
地主だってこのワイン飲みゃ、自分が作るゼってなりますよ。