予備品解除、次回入荷を12月に予定しております。
試飲しました(2022/08/06)
書きたいことが山ほどある。
前世紀までこれは結構な数がショップに出回っていたが、今は97を扱い所が一カ所のみ。
完全に右岸の扱いに関しては、昔よりレベルが落ちている。
理由はインポーターの仕入れ担当者の勉強不足、まあ仕方が無い、怪我は出来ないから。
然らばワイン屋の希望を聞いてくださな~と探してもらい、飲まずに買い付けした。
ってコレが出来ずにワイン屋はやるべきでは無い。
実は数ヶ月前に例会でコレの80年台物を師匠からご馳走になり、偉く感じた!ので探してコレが見つかった。
肩口のオリが剥がれ始めた所で、今まで動かされず良い保管状態だったと推測出来る。
初日はカベフラメインの味だから、若干のピーマン香りが最初するが、間もなく赤果実香りにマスク
され気にならなくなる。
それの塩っ気とスパイスが入り交じった複雑な味わいは、右岸ならではだ。
2日目は同じワインか?と思う程の濃さに変化。
メルロの目覚めだが、まだ強くなる手前の段階。
冷蔵庫から出して直ぐでも、静かに深いと感心するだろう。
黒毛和牛のロースを用意し、ワサビ醤油で合わせたが、食が進むね。
モダンメルロと違い自己主張が穏やかだから、寄り添う感じです。
3日目も素晴らしく、冷えた状態でも十分に味香りが楽しめ、最後は1万クラスの味。
マ・ノワール・ゲィに少し予算を足した程度で400年続く名門の生産者、しかもヴァイヨンが神の酒を飲んだ…と詩ったワインが飲めるのだから見逃す手は無かろう。
特に前世紀物のボルドーに未練が残るオールド・ボーイズにはお勧めする。
少数派になりつつある、いやレアに近い存在の古典的な良さを備えたワインだ。