黒風味はまだですが、極めて洗練され、ビオらしく酔い方が極めて軽いです。
お客様の声(2020/09 徒然わいん様)
この日の夕食のメインは、豚もも肉の大葉はさみカツ。
大根おろし+ポン酢醤油、塩のみ、とんかつソースで食べ比べました。
紫蘇の香りを楽しむには、塩だけが良いようです。
色はやや濃いめのルビーレッド、エッジまでほぼ同じトーン。グラスの底はまだまだ見えます。
グラスからは、甘いミルクを思わせる樽香、スミレを思わせる紫の花、甘草、白粉香、ブラックチェリー、酸を連想する赤系果実。
口にすると、中程度からやや強めの酸、少々お時間を甘み、たっぷりとした果実の旨み、軽くキュッと舌と口腔壁を締めるタンニンの収斂味。
2015ながら、しっかりとした酸を残した造りで、とても柔らかなタッチはビオロジー栽培の賜物でしょうか。
豚もも大葉挟み揚げとの相性も申し分なし。
値段は上がってしまったとは言え、まだ村名としてはお買い得価格かな。
試飲しました(2020/05/01)
2本目のトルトショGC15を飲みました。
1本目は入港直後、到着直後の12月、やはり開かずで終了。
15だから落ち着けばで再度試飲となりました。
ご存じかも知れませんが昔はこのワイン、村名でめちゃくちゃ安く、中身はACより少しだけ上、の悲しい評価でした。
しかし生産者はめげずにビオに転換して承認が13から下りました。
そして昨年の秋に14が花開く事になった。ローエンドのGCなのに黒系の風味で大絶賛でした。
村名なのに味の乗り方が2倍、何のかは言えないけど、多すぎる位に乗ってます。
濃いのとも、甘いのと違う。ほぼグロフィエのGCスヴレに匹敵、15を除くデュジャックのネゴス物(つまり7千円クラス)よりは間違い無く味の乗り方が良い。
もう昔の評価は当て外れですが、輸入元はお手頃品がメインの会社なんで、なかなか信じてもらえないかも。
でもこの生産者の確実な努力は評価するべきです。その分少し値上がりしたのは、フランス人らしいけど。
10年過ぎると出来るワインは別物になる典型です。勿論店主特選であります。
お客様の声(2020/01 NICMANIA様)
色はルビーを残したガーネット。やや濃い目。
香りは濃厚で複雑。黒果実メイン。
カシス、いちごジャム、スミレの花、パッションフルーツ、塩クリーム、梅しそ、鉛筆の芯。
グラスの縁からは鉄っぽい香り。
初日の味は閉じている。
果実味は控えめでウンともスンとも言わない感じ。
2日目になるとやや開く。
3日目になるとかなり機嫌が良くなって、香りにチョコレートが加わる。
ジュヴレ シャンベルタンらしくバランスの良い端正な味わいで、少し濃い目ながら透明感があり、濃さを感じさせない。
味の要素はどれも丸く角がない。
少しの塩っけ。
まだ少し収斂感が残っているものの、舌触りはクリーミーで高級感がある。
余韻も黒果実系。やはり鉛筆の芯っぽいアクセントがある。
最後は甘くフレッシュにクリーミーさを伴って長く続く。
全体を通していわゆる「ビオっぽさ」はない。モダンとクラシックの中間的な味わいの、正しいジュヴレ シャンベルタン。
まだ飲み頃には早い印象ながらも、ポテンシャルの高さは十分に感じられる。
オレンジ色が入る頃には相当な旨ワインになるのと思う。