プレ・フィロキセラのシャルドネ100%。
フルニヨンは代々シャブリのベルヌイユ村に位置する生産者です。ワイナリーが位置するベルヌイユ村にあるレ・ショレの畑より収穫。フルニヨンのシンボルとも呼べる葡萄がレ・ショレ畑に1830年~1870年の間に植樹された「皇帝の葡萄」と呼ばれるシャルドネの樹です。
1870年以前といえば勿論、フランスをはじめヨーロッパ全域の台木を壊滅状態にしたブドウネアブラムシ、フィロキセラ渦が起こる前の植樹です。しかし「皇帝の葡萄」が植わるレ・ショレはフィロキセラが好まない「砂質の土壌」であった為フィロキセラに侵されずに済みました。またフィロキセラにより壊滅状態となった、フレ村一体の葡萄畑はアメリカ系の台木に改植された後、この「皇帝の葡萄」から取り木して畑が復活したという逸話もあります。いわば「皇帝の葡萄」はこの一帯のシャルドネの救世主です。