*画像は2017年を使用しております。
モーゼル産のリースリング100%で辛口です。
ライヴェン村にあるクロスターガルデンの区画のブドウを使用。樹齢25年以上。モーゼルの方言で、クアントは「良い物」を意味する。パイナップルや熟した柑橘系のアロマ。たっぷりとした完熟果実感がありながらも、溌溂とした酸とピュアなミネラルが心地よく、見事なバランスを保っている。風化したデヴォン、スレート土壌。モーゼルの表現で「良いもの」という意。カール・ローウェンのワイン造りの哲学を理想的に反映しており、エレガントさと果実味に納得させられる。たっぷりとした完熟果実が凝縮されていながらも、しっかりとした酸が心地の良いバランスを綺麗に保っている。
カール・ローウェンのワインは世界中から注目されており、パーカーとアイヒェルマン誌では4つ星の生産者評価を獲得。モーゼル・ファイン・ワイン誌とファルスタッフ誌では各ワインが90点以上のスコアを連発している。こうした世界的に有名なドイツのワイナリーはV.D.P.と呼ばれる生産者グループのメンバーであることが多いが、カール・ローウェンはこの団体に加盟していない。クリストファーはその理由を「V.D.P.には独自のルールがあり、彼らがGGと認めなければ、どんなに素晴らしい畑でもGGを名乗ることができない。しかし、畑について一番深く知っているのはV.D.P.ではなく、その畑の所有者ではないのか?GGを名乗れる素晴らしいポテンシャルを持つ畑を判断し、申請する決定権があるのは、我々自身ではないのか?」と語る。このため彼は、よりワイナリー側の裁量が広い生産者団体であるベルンカステラー・リングに加盟している。
また、葡萄は接ぎ木をしない古樹が大部分を占める。古木でない畑には、接ぎ木をしていない100年以上の古木よりマッサル選抜したものを植えている。