おはようございます。昨日と同じ構成で楽勝です。夕食はオシャレのアヒージョとバゲットでした。鳥はフランスの赤鶏を岩手県の業者が抗生物質無しの餌で育てた物らしいです。砂肝だけでなくミニトマト、芽キャベツ(大好き)エビ、などが入りバランスが良かった。さてポムロルのパタッシュ18ですが、メルロが綺麗に開き、古典的なポムロルの味わいに達していました。色合いはこげ茶に近く不透明で慣れていないとやや違和感があるかも知れません。鉄分が少し強め、リコリスの味が赤果実に混ざり、ココアの感じもします。今でもこんな昔通りのポムロルが残っているのが嬉しいです。アヒージョとの相性は素晴らしく、油っけが胃にバリアーを作って呉れるので、スイスイとワインが濃いのに飲め、体が喜んでいる感じです。初日はヴォルネイのピノ風のクリアーなタッチから大変身でこれだけの変化の幅が大きいワインは滅多に在りません。ポムロルはムエックスの天下になってしまい、面白みが消えてしまったと10年以上前から思ってましたが、未だに伝統を守ったスタイルを維持しているワインが有りました。表ラベルの十字架の中央に小さくホタテの紋章がありますが、サンティアゴ巡礼の道の導を意味しており、私も現地を訪問した際にそんな石を見ました。テンプル騎士団の修道院があり、エルサレムで負傷した騎士をポムロルのワインを飲ませ体を癒したとも聞きます。鉄分たっぷりのワインを飲むと、さもありなん、となってしまう私です。今はどうか知りませんが昔は殆ど家が無く、静謐とした場所、車も人も殆ど居ない珍しい地区で、観光地化していた、サンテミリオンとは大違いでした。